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☆宝塚観劇についてのメモ ☆その時、思った事をつらつらと...
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龍真咲、最後の新人公演。
貪欲に確実に経験を吸収していっている姿は力強い。 今回の新人公演で1番安定していたのは、ねねちゃんだと思った。みりおは自分の最大の武器をいかせる役だったので2番手の役として正しく輝いていた。しかし、今回1番実力以上を出し切っていたのは、まさおだったと思います。 芝居の主導権はすべてまさおが握っていてみんなをグイグイ引っ張っていた。周りを引っ張りつつ、自分自身の安定感を保つのは並大抵の事ではない。しかし、まさおはしっかりと地に足をつけやってのけた。 土台に埋もれないセンター。 『大坂侍』の時の感想を読み返して、まさおは前回の公演より確実に成長を見せてくれた。『大坂侍』の時は両サイドに未沙さんと箙さんを従えてまるで2人に胴上げされているように見えたのに今回は確実に騎馬戦の馬の上に乗っていた。 綺麗な宝塚らしいピラミットでした。新人公演、馬となる下級生も向上心をもって前進しようとしている。そんな不安定な馬に乗る、乗るだけではなく乗りこなしていた。正塚せんせーの作品なのに「大劇場はデッケーな」と思わせない。主演としての説得力を持っていました。 本役の劣化コピーになりがちな新人公演ですが確実にまさお(みりおも)は劣化コピーからは1歩も2歩も抜け出していました。 確かに、まさおとみりおからは本役の香りがすると思いました。しかし、大部分が『声』のせいです。目を閉じてセリフだけ聞いているとそっくり。気持ち悪いぐらい似ている部分が多々ありました。 私は本役の持っている物をなぞるのは悪い事ではないと思っています。 本役をなぞる事によって男役や娘役のスキルが上がるから。 しかし、役作りに関しては自分なりの人物像を描いて見せてほしいと思っています。 瀬奈Jは黒を演じても白が透けて見え、白を演じると真っ白になる役者。 しかし、まさおは黒を演じたら鮮やかな黒が広がる。そして白を演じても裏の黒が透けて見える事がある役者。 どっちが良いとかではなく持ち味の違い。 シャンドールという役は黒も白も均等に併せ持つ役だと思います。 『マジシャンの憂鬱』とういうタイトルなので『憂鬱』にならなといけないシャンドール。 しかし、まさおのシャンドールは人を騙していることに関しては『憂鬱』には見えなかった。単純に仲間と一緒に生活費を稼ぐ為にやっている事だから悪い事だけど罪悪感はない。実に現実的なシャンドール。それよりも、ヴェロニカ達に追いかけられる方が憂鬱になっていた(笑)まさおは基本的に自分は悪い事をしているという自覚を持っているが罪悪感を持っていない。最優先すべき事があったら悪になるのはあたり前。 持ち味の違いでシャンドールの行動の1つ1つの意味合いが全然違う。 今回、瀬奈Jのコピーからまさおが1歩も2歩も抜け出した理由はそこにあります。 まさおのシャンドールと瀬奈Jのシャンドールの恋の分岐点はどこなのか? 『マジシャンの憂鬱』のよく出来ている所はヒロインが魅力をいくつも兼ね揃えている女の子だという所です。 ヴェロニカに好意を持つきっかけはいくつも用意されている。 マレークや死んだ妹を思う優しさ。 仕事に関しての誠実な姿勢。 瀬奈Jはなだらかな坂道を登るように恋に落ちて行くタイプ。 瀬奈Jは切っ掛けを見つるのが早い。 ちょっとした切っ掛けでもそこをスタートにして登って行く。 実にヒロインに優しい。 しかし、まさおはきっかけ1つでずっぽり恋に落ちるタイプ。 そのきっかけは突訪れる。 まさおのシャンドールが恋に落ちた瞬間。 それは… マレークが見つからない。だからこの事件から手を引く為に逃げようと思う時、シャンドールは酒場で仲間達と話している。まさおのシャンドールは、この時まだ単純に仲間達が言うようにもう騙すのは無理だから逃げるという道を選ぼうとする。 しかし、きっかけはその後、酒場のシーンでヴェロニカと踊る時。ここから明らかに変わる。 皇太子妃のボディガードの1人から明らかに1人の女の子を見つめる目になる。 格闘技などの特殊訓練をうけてきたヴェロニカだけどダンスは上手く踊れない。 ここで男・龍真咲の顔になる。 分かりやすい男だ! ヴェロニカという女の子は心優しく力持ち(笑) その辺の男では太刀打ちできない女の子。 しかし、ダンスが苦手という欠点がある。 まさおのシャンドールは男と女がいれば恋に変わる可能性があるのはあたり前というタイプではない。 全ては、このきっかけからスタートする。 「いつのまにか恋に落ちてるなんてありえない」 ダンスが、まさおを男にする(まさおが恋をする)キーワードになっている。 男には2通りの言い分があると思います。 1つ目は 「男と女がいれば恋に変わる可能性があるのはあたり前」 2つ目は 「男は女より優位に立てる物がないと恋に落ちない」 瀬奈Jは1つ目が強いタイプのシャンドール。 まさおは2つ目が強いタイプのシャンドール。 女の子は好きな人がいたらその好きな人に1つでも多く自分の魅力を知ってほしいと思うだろう。 その気持ちを上手く汲み取ってくれるのが瀬奈Jのようなタイプ。瀬奈Jは基本的に自分がスマートで格好いいということを前提とした役作りなので女の子がどんなに自分より強くても関係ない。女の子はみんな自分が恋する対称なのです。 でも現実の男の人はやっぱり自分より女の子の方が優れている点あると尻込みしてしまう。まさおのシャンドールはまさに男の沽券を保たないと恋も出来ないタイプです。 まさおの男のプライドを重視したシャンドール。 私は「可愛い男だ」と思いましたよ。 今回、まさおとねねちゃんとの並びが実によかった。 『マジシャンの憂鬱』という作品でスマートなマジシャンのシャンドールとボディガードのヴェロニカとして実に現実的に見える。 飄々と生きていた腹黒シャンドールが1人の大きくて心優しく力持ちな女の子(笑)の意外な可愛さに気がつく。 可愛い話しじゃないですか(笑) まさおは歌も安定して聞けたし、芝居も周りを引っ張りつつ物語を進めていた。 最後の挨拶も途中涙ぐんでいましたがしっかりしたものでした。 もちろん舞台は1人で出来ないけど今回は龍真咲は最高だったと思う。 この経験を終えたまさおが次はどんな龍真咲を見せてくれるか楽しみです。 初めて龍真咲という役者が格好いいと思いました。 役者としての龍真咲。 どこまで貪欲に登り続けるのか。 とても楽しみです。 |
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