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新人公演を観に行こう!part.2 バレンシアの熱い花(4)
みー・ちー・大の話し。
宙組って本当に体格に恵まれた子が多いですね。

今回の新人公演を観て本当に痛感したこと。
『バレンシアの熱い花』は教材作品である。
観客は主人公の人格に激しく嫌悪感を持ってしまうという欠点はあるが、分かりやすく善を叫び、悪を叫ぶ作品です。主人公が善と言った物が善であり、悪は悪である。

主人公、フェルナンド@みーちゃん
初主演おめでとうございます。
まさかこんな形でみーちゃんの真面目な(コメディじゃい)芝居が見れるとは思っていませんでした。
みーちゃんのフェルナンドはエロい...
それは置いておいて(笑)本役がタニちゃんだし、同じ物になるはずはなく、みーちゃんらしいフェルナンドだったのでしょう。私はフェルナンドという役がどうしても好きになれないし感情移入も出来ない。それはやっぱり役者が変わっても同じでした。これは役者ではなく脚本の問題。ただ、タニちゃんのフェルナンドとみーちゃんのフェルナンドでは結末の感情が大きく違うように感じました。イザベラとマルガリータに対するベクトルの違い。みーちゃんのフェルナンドはエロい...じゃなくて大人で本当にイザベラと恋に落ちていた、というか溺れていたのでしょう。
『俺は今、恋をしています』
という感情があふれるシーンでは格段に他のシーンより輝きを増している。
チギ太は事故発電が可能なタイプだがみーちゃんは違う。娘役を抱きしめると格段に男前度が上がるのだ。『バレンシアの熱い花』はうざいぐらいに「愛」を歌う。みーちゃんにはもってこいだったのでしょう!この娘役と絡むと輝きが増すという特殊技能(?)でラモン@チギ太よりイザベラ@アリスちゃんがフェルナンド@みーちゃんを選んだという事実が成立している。
『バレンシアの熱い花』の作品じたいの完成度は「...」だが新人公演の配役はこれで正解だったよと素直に思えた。

ロドリーゴ・グラナドス@大ちゃん
立ってるだけで絵になるスタイルの良さ。
みー・ちー・大はみんなスタイルがいい。
ちょっとした男役としての振る舞いはあと一歩という場面もありました。
でもロドリーゴの役柄のせいか大ちゃんが1番立ってるだけなら綺麗に見えました。
貴族で堅物だけど一途な恋に悩む姿が、見た目の綺麗さで儚げに映りました。
儚げだけど心の奥で、対立する叔父ルカノール公爵@暁郷に嫉妬の炎を揺らめかせる心情は伝わる。何よりも、シルヴィア@藤咲 えりちゃんを抱きしめてキスするシーンがちゃんと大人の香りがしたので安心しました。


ルーカス大佐@ちーちゃん
もう、ちーちゃんたら(笑)
「この公演で誰が一番輝いてた?」と聞かれたらみーちゃんかな?チギ太かな?って悩むけど「この新公で誰が一番熱かった?」と聞かれたら間違いなくちーちゃんと答える。
それぐらい熱いルーカス大佐でした。野心をものすごく感じる。ルカノール公爵@暁郷よりあわよくば上に出てやろう!とでも思っているかのような燃えっぷり。
パーティのシーンでも立っているだけなのに目線が鋭い。
本公演のルカノール公爵とルーカス大佐は上司と部下なのが分かる。目的が同じなのだ。
しかし、新公ではルカノール公爵が野心的な話しをしていてもルーカス大佐は更に上を狙っている、あるいはそれすらも手玉に取れないかと目論んでいそう。
いいよ、その野心が演技なのか素なのか分からないけど見てる方はワクワクました。
今回、みーちゃんの中央芝居を見れたので、今度はちーちゃんの主演も見たいです。
ネバスリでは気がつかなかったけど今回見せてくれたこの子の「熱」が中央でどう出るか!
次回は天下の轟様降臨、どうなることやら...主演が轟様ならみーちゃんよりちーちゃんかなと私はちょっと期待しています。

そ・し・て...
ルカノール公爵@GO暁
『バレンシアの熱い花』本公演の初見、私は狂喜乱舞した。
ルカノール公爵@悠未ひろ、この役をGO暁がやる!
ずっとずっと気になっていた存在の暁郷。
『ネバスリ』で初・生暁郷を観て、スーツの着こなしキャラクター性に引かれつつ、ラストに笑顔でタキシードでタップを踏む姿にプリティさを感じ恋いこがれておりました(笑)

今回、出番じたいは少ないです。
しかし、見せ場は用意されている素敵な役。
存在を印象づけてナンボの役です。
暁郷の凄い所はブレがいっさい感じられない所。
新人公演1回きり(村含め2回だけど)の勝負、どんな物を見せてくれるのか期待して観に行っても期待を裏切らない。
それは最初に述べたように『バレンシアの熱い花』は教材作品だから。
善は善の役作り、悪は悪の役作りを追求してきた結果が今回の宙組の新人公演だったのでしょう。
それが随所で見られたのが善の役の子達よりも悪に属する子達でした。
ちーちゃんのルーカス大佐は温度を上げることによって野心を持った軍人に、郷のルカノール公爵は自分が国の中心であり手に入らない物はないと思ってるだろという役作り。

ルカノールの難しい点はインパクト勝負な所、プロローグのスパニッシュが終わって、それを見ていた観客のテンションを下げてはいけない。スパニッシュから芝居に移ると絶対にたるみが出来てしまう。それをたるませないインパクトを持って出てこなければならない。そして少ない出番なので出てきた瞬間に悪を印象づけなければならない。
GO暁のルカノールは出てきた瞬間から本当に悪役でした。出てきた瞬間、ビックリしました。
あご髭ですよ。口髭だけでは飽き足らずあご髭もついてるよ・・・ルカノール。
ビジュアルもそうなのですが立ち姿から誰だか分かるって凄い。
普通にショーで笑顔を讃えていてもニヒルな香りがするのに、いつもより更に胡散臭く顔を歪めて笑っておりました。あのちょっと笑うと左右不対称になる笑顔が好き。よしのさんが「暁郷っていつも顔がゆがんでる」と言うので「そこがいいのに...」といつも私は思ってます。

新人公演を観た後によしのさんが真顔で「暁郷って男だよね?」と聞いてきたのが...。
一応、ここは無難に「ココは宝塚よ」と返しておきましたが、それぐらいのインパクト。

セレスティーナ侯爵夫人との絡みは並びのよさが100点。
和音美桜ちゃんの素晴らしさを感じる場面。
彼女の隣に立つ男は普段よりも数倍魅力的に見えている気がする。
暁郷の迷いのない悪と、和音美桜ちゃんの力、これが脇役の場面なのか?と一瞬目眩を起こす。

新人公演で、こんなに脇役のシーン(物語の説明シーン)があるのにも関わらず中だるみしないなんて...凄い。

次が舞踏会の場面。善と悪が交差する場面。
ロドリーゴ@大ちゃんは本当に綺麗だ。
悪を憎む強さよりも儚さを感じる。
だからか...ちょっと暁郷の悪との並びはピンとこなかった。

次はもう最後の「ルカノールの最期」の場面。
よく考えるとビックリするぐらい出番が少ない役ですよね@ルカノール公爵。
絶対にレオン将軍の方が出番もセリフもたっぷりある(笑)
でもこの最期の場面がルカノールの「悪」としての山場。
雄叫び(笑)を上げ暴れ回り、そして檻の中で死ぬ。
暁郷が降りの中で死ぬと...本当に恐ろしいものを倒したのねと思ってしまった。
檻の柵に手をかけたまま事切れる...素晴らしい最期でした。

今回の新人公演で暁郷は一切アルバイトをしていなかった。
それだけが残念でしたが、その方が作品の完成度が上がってよかったのかもね。
絶対に花祭りのシーンとかでアルバイトしてたら目立つよ!
本当に今の宙組の若手は個性的でデホルメしやすそうな子が多くて楽しい。
今回のような教材作品をやると光る子が多い。宛書き作品でなくても配役でいくらでも作品のクオリティは上がる。
それは新人公演の利点なのでしょう。
08/31 07:08 | 宙組/バレンシアの熱い花/宙FANTASISTA! | CM:0 | TB:0
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