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イザベラとマルガリータという花 バレンシアの熱い花(7)
初見の時はゲームのようだと感じた『バレンシアの熱い花』ですが観るごとに味が出てきました(笑)大劇場のよさは私のような貧乏人でも当日券という救いがある事。日生や青年館ではやっぱり通うにしても懐に限界がありますが大劇場なら立ち見やB席で日生や青年館の半額で見れる。
役者の個性が掴めてきたせいか?その役者の狙いが何なのか考えるようになる。
そして「ハッ」と気がついた事があります。
この作品、弱肉強食。

何がって、花達が戦っている。
花=イザベラ@ウメとマルガリータ@たっちん

タニちゃんの演技はあいかわらず私には掴めていない。
そして、今回のフェルナンドという役はさらに難解だ。
演技うんぬんの前に脚本時点で最悪な男だから。
では、そんな状態で主人公のフェルナンド@タニちゃんがなぜ正義に思えるのか?
もちろん、タニちゃんが生まれもった輝きの力もあるけど答えは簡単、イザベラとマルガリータの存在です。横に立つ女がいい女ならどんなに歪んだ男でもその女が惚れたなら素敵な男のはずだ!と思わせてくれる。
それぐらいイザベラとマルガリータはいい女です。
この「いい女」というカテゴリーは役柄ではない。ウメとたっちん自身の力です。
私は娘役で誰が一番好きか?と聞かれたら彩乃先輩ですが、その次にたっちんが好きです。
ちなみにウメも素敵だと思ってます。

そんな最強な娘役2人に惚れられている男、フェルナンド@タニちゃん。
フェルナンドに恋愛観を求めてはいけません。全ては2人の女とレオン将軍の手のひらで踊っていれば納得出来るようなエンディングを迎えます。

まず、イザベラ@ウメは真っすぐに情熱的で強い踊り子の女を演じています。
きっと『ルパン』も『バレンシア』もウメに合わせた作品なのでしょう。
こんなウメが見てみたいと思うウメを2作連続で見せてくれている。
「気合い」という文字が似合う。
それって娘役としてどうなの?と思うけどウメならしょうがないと思わせてくれる。
特に登場シーンのラモントのダンスが好き。
ラモンと情熱的なタンゴを踊る。
連れている男が1級なら女の株は上がるもの。
相乗効果ってやつです。
だから
ラモンがイザベラの株を上げ、そのイザベラがフェルナンドの株を上げる。
素晴らしい方程式です。

そして、マルガリータ@たっちん。
初見の時は、たっちん気が狂ったの?と不安になるようなお嬢さま的役作りでした。
私は基本的に強い(きつい?)女性が好きなのでどうも受け入れられないキャラでした。
でも、何度か見ていくうちに気がつきました。
フェルナンドを信じて待ち続けているマルガリータ。
マルガリータはフェルナンドの帰る場所なのです。
フェルナンドが必ず帰らねばならない場所、そこがマルガリータのもとです。
その理由がなんであっても。

イザベラはフェルナンドを支えて生きている。
マルガリータはフェルナンドを支えにして生きている。
この違いが大きい。

タニちゃんのフェルディナンドで分かる事がある。
流されやすい。自分がやった事に対しての責任感はある(それが裏でしくまれたことだとしても)。そのタニちゃんのフェルディナンドの特性を考えると「支えてくれる人」と「支えなければいけない人」どちらを選ぶかは明白である。「支えなければいけない人」を選ばなければならない。それが待ち続けているマルガリータとレオン将軍との約束だから。

たっちんの凄い所はそこを明確に捉えている所。
あのフェルナンドとイザベラの別れをしょうがないと思わせるだけのマルガリータを作る。
不安定な中で立ち続け、フェルナンドを信じる事だけが彼女の道。
フェルナンドは信じてくれている人の元へ帰って行く。
帰らねばならない。

今、私が『バレンシアの熱い花』で1番好きな曲はたっちんが歌う忍冬の花の歌です。
09/06 20:03 | 宙組/バレンシアの熱い花/宙FANTASISTA! | CM:0 | TB:0
ほっくんのロドリーゴは魅力的! バレンシアの熱い花(6)
新人公演のネタで引っ張り続けていましたが本公演の話しをそろそろ始めないといけませんね(汗)

よしのさん達が
ルカノール公爵×ルーカス大佐
ドン・ファン・カルデロ×レオン将軍(私は逆だと思うのですが)
ルカノール公爵×ロドリーゴ
等言って盛り上がっているようですが私は順当に萌えるのは
ラモン×ロドリーゴ
だと思っているのですが違うかな?


それもラモン@らんとむさん、ロドリーゴ@ほっくんに限ります。
逆じゃダメよ!

らんとむさんの演技は基本的に好きなので置いておくとして、今回ロドリーゴ@ほっくんは素敵です。まさか、ほっくんが私の萌えをくすぐるなんて思ってなかったよ。
基本的にほっくんはお歌も上手だしダンスも普通に踊れるし、芝居も出来る人だと思っているけどたまに役の中に顔を出す素の顔「みっちゃん」が気になってしまっていた。
しかし、ロドリーゴ@ほっくんは一切その「みっちゃん」が見えてこない。
役者には1番得意とする持ち味がある。
蘭寿とむの持ち味が「漢らんとむ」であるように北翔海莉の持ち味が「みっちゃん」でもありだと思っている。北翔海莉の持ち味の「みっちゃん」は『A/R』のホームズ役では確実に活かされていたしね!
しかし、その持ち味を出されると困る場合もある。
それが今回の『バレンシアの熱い花』である。
正直、ビックリしました。
ロドリーゴという男は全てに置いてハズレくじを引いた男です。
最悪な結末を迎えます。
私がロドリーゴだったら確実に幕が下りた後、フェルナンドを恨むと思うよ。
それぐらい可哀想な男。
しかし、その可哀想さ加減が私のツボだったりします。
ほっくんのロドリーゴは熱いけど儚げです。
本当に仲間を信じて戦って、好きな女性を愛して苦しんでいる。
それでも報われない。

どうしたらいいのでしょう?

そこで1つだけ彼が救われた部分があります。
それは何か?
答えはラモンとの関係です。

あれほど出会いのシーンでは高飛車だったロドリーゴ@ほっくんですが最後の握手をする場面ではラモンを対等に見ている。
いや...自分にはない魅力をラモンの中に見つけ、そこを認めているように見える。
それが何なのかは分からないけれど確かにラモンを見つめる目が違う。

この関係性が実に私のツボだったりします。
この時のラモン@らんとむさんを見つめるロドリーゴ@ほっくんが大好きです。
この人は本当に純粋なんだなと思える。
柔軟性を持った感性を持って生きている事が分かる。

素敵な物を素敵だと認める事が出来る人は好きです。
それがどんなにとってつけたようなセリフ1つであっても「素敵」という感情を純粋に込められる。これはある意味「北翔海莉」の持ち味なのかもしれないと思います。「みっちゃん」ではない「北翔海莉」がそこにいる。「北翔海莉」のこの持ち味が活かされる作品をもっと観たい。
09/03 05:28 | 宙組/バレンシアの熱い花/宙FANTASISTA! | CM:0 | TB:0
新人公演を観に行こう!part.3 バレンシアの熱い花(5)
新人公演の話し、これで最後。
ばーっと書いちゃいます。

イザベラ@アリスちゃん
主演経験もあって安定したイザベラでした。
主演のみーちゃんとの並びもよかったしね。
でもどうしても本公演や「ネバスリ」の時の妹キャラの印象が強くてイザベラという役とのマッチ感を感じる事が出来ず...可もなく不可もなくといった印象。
もっと、いろいろな芸風が見たい。

マルガリータ@天咲千華ちゃん
本公演とは180度違う役作り。
このマルガリータは本当にフェルナンドが好きなんだ。
みーちゃんのフェルナンドに合わせた役作りでした。
普通の女の子。でも最後のそこで損をした。


アリスちゃんのイザベラとの間で揺れ動くフェルナンドの気持ちがはっきり伝わりました。まぁ、みーちゃんは恋愛してナンボな芸風だと思っているのでイザベラに引かれるのも納得。そこで最後にイザベラではなくマルガリータを選ぶ心理にブレが生じてしまうのですが。

娘役ちゃんたちはやっぱり本役の役作りのインパクトの方が強くて、その子なりの役作り的な物が観えにくかった気がします。
千華ちゃんはバランスはよかったけどみーちゃんの恋愛体質な役作りに損をした印象でした。

シルヴィア@藤咲えりちゃん
普通に上手い子なんだと思う。どうしても今回、埋没してしまいがちになっている気がするシルヴィアという役所をそつなくこなしていたような気がします。


ホルヘ@七海ひろき
最初はどうするんだろうと思ったけど、真っ正面から挑んだ感じのホルヘ。
きっと頑張ったんだろうね。本役を真似るのは不可能だから。
息子役のカチャ君とは研5で同期。
だけどちゃんと親子に見えた。スマートで素敵なおじさまという印象。
ドン・ファン・カルデロ@カチャ君もサラッとした二枚目風な役作りだったので並びがよかった。


ドン・ファン・カルデロ@凪七瑠海
どこにいても分かる(笑)
好みは別れそうだけどそこがカチャ君の利点なのでしょう。
出てきただけで、この子は違うと思える。
軽いタッチのドン・ファン・カルデロ。
本公演は何故か私の目には弱肉強食に見える公演なのでこれぐらいの印象がドン・ファン・カルデロに本当は合っているのかも?



他にもイロイロ見たけどあとは自分の胸にしまっておきます。
というか力つきました...。
09/02 21:38 | 宙組/バレンシアの熱い花/宙FANTASISTA! | CM:0 | TB:0
新人公演を観に行こう!part.2 バレンシアの熱い花(4)
みー・ちー・大の話し。
宙組って本当に体格に恵まれた子が多いですね。

今回の新人公演を観て本当に痛感したこと。
『バレンシアの熱い花』は教材作品である。
観客は主人公の人格に激しく嫌悪感を持ってしまうという欠点はあるが、分かりやすく善を叫び、悪を叫ぶ作品です。主人公が善と言った物が善であり、悪は悪である。

主人公、フェルナンド@みーちゃん
初主演おめでとうございます。
まさかこんな形でみーちゃんの真面目な(コメディじゃい)芝居が見れるとは思っていませんでした。
みーちゃんのフェルナンドはエロい...
それは置いておいて(笑)本役がタニちゃんだし、同じ物になるはずはなく、みーちゃんらしいフェルナンドだったのでしょう。私はフェルナンドという役がどうしても好きになれないし感情移入も出来ない。それはやっぱり役者が変わっても同じでした。これは役者ではなく脚本の問題。ただ、タニちゃんのフェルナンドとみーちゃんのフェルナンドでは結末の感情が大きく違うように感じました。イザベラとマルガリータに対するベクトルの違い。みーちゃんのフェルナンドはエロい...じゃなくて大人で本当にイザベラと恋に落ちていた、というか溺れていたのでしょう。
『俺は今、恋をしています』
という感情があふれるシーンでは格段に他のシーンより輝きを増している。
チギ太は事故発電が可能なタイプだがみーちゃんは違う。娘役を抱きしめると格段に男前度が上がるのだ。『バレンシアの熱い花』はうざいぐらいに「愛」を歌う。みーちゃんにはもってこいだったのでしょう!この娘役と絡むと輝きが増すという特殊技能(?)でラモン@チギ太よりイザベラ@アリスちゃんがフェルナンド@みーちゃんを選んだという事実が成立している。
『バレンシアの熱い花』の作品じたいの完成度は「...」だが新人公演の配役はこれで正解だったよと素直に思えた。

ロドリーゴ・グラナドス@大ちゃん
立ってるだけで絵になるスタイルの良さ。
みー・ちー・大はみんなスタイルがいい。
ちょっとした男役としての振る舞いはあと一歩という場面もありました。
でもロドリーゴの役柄のせいか大ちゃんが1番立ってるだけなら綺麗に見えました。
貴族で堅物だけど一途な恋に悩む姿が、見た目の綺麗さで儚げに映りました。
儚げだけど心の奥で、対立する叔父ルカノール公爵@暁郷に嫉妬の炎を揺らめかせる心情は伝わる。何よりも、シルヴィア@藤咲 えりちゃんを抱きしめてキスするシーンがちゃんと大人の香りがしたので安心しました。


ルーカス大佐@ちーちゃん
もう、ちーちゃんたら(笑)
「この公演で誰が一番輝いてた?」と聞かれたらみーちゃんかな?チギ太かな?って悩むけど「この新公で誰が一番熱かった?」と聞かれたら間違いなくちーちゃんと答える。
それぐらい熱いルーカス大佐でした。野心をものすごく感じる。ルカノール公爵@暁郷よりあわよくば上に出てやろう!とでも思っているかのような燃えっぷり。
パーティのシーンでも立っているだけなのに目線が鋭い。
本公演のルカノール公爵とルーカス大佐は上司と部下なのが分かる。目的が同じなのだ。
しかし、新公ではルカノール公爵が野心的な話しをしていてもルーカス大佐は更に上を狙っている、あるいはそれすらも手玉に取れないかと目論んでいそう。
いいよ、その野心が演技なのか素なのか分からないけど見てる方はワクワクました。
今回、みーちゃんの中央芝居を見れたので、今度はちーちゃんの主演も見たいです。
ネバスリでは気がつかなかったけど今回見せてくれたこの子の「熱」が中央でどう出るか!
次回は天下の轟様降臨、どうなることやら...主演が轟様ならみーちゃんよりちーちゃんかなと私はちょっと期待しています。

そ・し・て...
ルカノール公爵@GO暁
『バレンシアの熱い花』本公演の初見、私は狂喜乱舞した。
ルカノール公爵@悠未ひろ、この役をGO暁がやる!
ずっとずっと気になっていた存在の暁郷。
『ネバスリ』で初・生暁郷を観て、スーツの着こなしキャラクター性に引かれつつ、ラストに笑顔でタキシードでタップを踏む姿にプリティさを感じ恋いこがれておりました(笑)

今回、出番じたいは少ないです。
しかし、見せ場は用意されている素敵な役。
存在を印象づけてナンボの役です。
暁郷の凄い所はブレがいっさい感じられない所。
新人公演1回きり(村含め2回だけど)の勝負、どんな物を見せてくれるのか期待して観に行っても期待を裏切らない。
それは最初に述べたように『バレンシアの熱い花』は教材作品だから。
善は善の役作り、悪は悪の役作りを追求してきた結果が今回の宙組の新人公演だったのでしょう。
それが随所で見られたのが善の役の子達よりも悪に属する子達でした。
ちーちゃんのルーカス大佐は温度を上げることによって野心を持った軍人に、郷のルカノール公爵は自分が国の中心であり手に入らない物はないと思ってるだろという役作り。

ルカノールの難しい点はインパクト勝負な所、プロローグのスパニッシュが終わって、それを見ていた観客のテンションを下げてはいけない。スパニッシュから芝居に移ると絶対にたるみが出来てしまう。それをたるませないインパクトを持って出てこなければならない。そして少ない出番なので出てきた瞬間に悪を印象づけなければならない。
GO暁のルカノールは出てきた瞬間から本当に悪役でした。出てきた瞬間、ビックリしました。
あご髭ですよ。口髭だけでは飽き足らずあご髭もついてるよ・・・ルカノール。
ビジュアルもそうなのですが立ち姿から誰だか分かるって凄い。
普通にショーで笑顔を讃えていてもニヒルな香りがするのに、いつもより更に胡散臭く顔を歪めて笑っておりました。あのちょっと笑うと左右不対称になる笑顔が好き。よしのさんが「暁郷っていつも顔がゆがんでる」と言うので「そこがいいのに...」といつも私は思ってます。

新人公演を観た後によしのさんが真顔で「暁郷って男だよね?」と聞いてきたのが...。
一応、ここは無難に「ココは宝塚よ」と返しておきましたが、それぐらいのインパクト。

セレスティーナ侯爵夫人との絡みは並びのよさが100点。
和音美桜ちゃんの素晴らしさを感じる場面。
彼女の隣に立つ男は普段よりも数倍魅力的に見えている気がする。
暁郷の迷いのない悪と、和音美桜ちゃんの力、これが脇役の場面なのか?と一瞬目眩を起こす。

新人公演で、こんなに脇役のシーン(物語の説明シーン)があるのにも関わらず中だるみしないなんて...凄い。

次が舞踏会の場面。善と悪が交差する場面。
ロドリーゴ@大ちゃんは本当に綺麗だ。
悪を憎む強さよりも儚さを感じる。
だからか...ちょっと暁郷の悪との並びはピンとこなかった。

次はもう最後の「ルカノールの最期」の場面。
よく考えるとビックリするぐらい出番が少ない役ですよね@ルカノール公爵。
絶対にレオン将軍の方が出番もセリフもたっぷりある(笑)
でもこの最期の場面がルカノールの「悪」としての山場。
雄叫び(笑)を上げ暴れ回り、そして檻の中で死ぬ。
暁郷が降りの中で死ぬと...本当に恐ろしいものを倒したのねと思ってしまった。
檻の柵に手をかけたまま事切れる...素晴らしい最期でした。

今回の新人公演で暁郷は一切アルバイトをしていなかった。
それだけが残念でしたが、その方が作品の完成度が上がってよかったのかもね。
絶対に花祭りのシーンとかでアルバイトしてたら目立つよ!
本当に今の宙組の若手は個性的でデホルメしやすそうな子が多くて楽しい。
今回のような教材作品をやると光る子が多い。宛書き作品でなくても配役でいくらでも作品のクオリティは上がる。
それは新人公演の利点なのでしょう。
08/31 07:08 | 宙組/バレンシアの熱い花/宙FANTASISTA! | CM:0 | TB:0
新人公演を観に行こう!part.1 バレンシアの熱い花(3)
「なぜあの宙組でこんな子が育ったのだろう?」
と観ている間ずっと考えていました。
きみつん@八雲美佳の底力に感心していました。

でも、きみつんの過去を調べたら納得しました。

『バレンシアの熱い花』
【本公】レアンドロ
【新公】レオン将軍   美郷 真也

『維新回天・竜馬伝!』
【本公】土方歳三
【新公】勝海舟 立ともみ

『NEVER SAY GOODBYE』
【本公】ファン
【新公】パオロ・カレラス 美郷真也

『炎にくちづけを』
【本公】・・・
【新公】エーク 美郷真也

『ホテル ステラマリス』
【本公】・・・
【新公】ウォルター・グリーン   美郷真也

まりえったさんのおかげなのか(笑)
きみつんは宙組の影の箱入り息子なのかもしれない??
これだけ、まりえったさんの役をやり続ければ「ああなるのね」と納得。
というわけで『バレンシアの熱い花』のきみつん話し。
本役のまりえったさんよりはナチュラルな役作りだったと思います。
しかし、2500キャパの劇場で小さくまとまっている感じは一切しない。
これは相手の芝居にちゃんと合わせているからなのでしょう。
レオン将軍がながながと会話をする相手はフェルナンド@みーちゃんとセレスティーナ侯爵夫人@和音 美桜ちゃんである。
タニちゃんと邦さんではない。
無理にデフォルメされた(宝塚的)芝居にするよりもコレぐらいの方が浮かない。
でも研7で孫がいる年齢の男を演じる。
今回のレオン将軍は『ホテルステラマリス』のおじいちゃんとは違う。
大人の男だけでなく位が高い軍人で紳士。
そして出番も脇役にしてはかなりの量だったと思います。
新人公演で老け役大人の男を演じる子は不利だといつも思っていました。
基本的な所作などでちょっとした粗が目につくといっきに若さが全面に出てきて役が崩れてしまう。組長級や専科さんの役を演じる子を見ていつも「これは新人公演だ」とすぐに分かるのにその不安定感を一切感じさせない。
新人公演で要になるのは中央ではない。
芝居として成り立つか成り立たないはすべて大人の男を演じる子達にかかっている。

きみつんは大切な子。
輝きに負けない演技力を持っている。
まさか宙組にこんな凄い子がいたとはね。

そして今回脇役にまわった、和音美桜ちゃんは新人公演レベルではなかった。
きみちゃんといい、宙組の87期は素敵だよ。
脇であっても隙がない。
新人公演のセレスティーナ侯爵夫人の役作りを観て本公演のマルガリータの役作りの謎が解けた気がしました。この子は相手の役作りをしっかり捉えているんだなと思った。本公演のマルガリータの相手役はタニちゃん。
「恋に恋した女の子」な役作り。
私は最初、和音美桜ちゃんのマルガリータを観た時、気が狂ったのかと思ったよ。それぐらい頭の弱そう箱入り娘に観えたのだけど...やっと納得したよ。

和音美桜ちゃんは戦っているのかな?
和音美桜ちゃんの本公演の話しはまた別に書きます。

というわけで新人公演のセレスティーナ侯爵夫人@和音美桜。
あんなお母さん欲しいよ。もっと...みーちゃんのお母さんという事で違和感があるのかな?と思ったけど全然そんなこと感じないお母さんでした。小さな所作がキレイでびっくりしました。マルガリータ@天咲千華ちゃんとの絡みの場面で慰めようと手を差し伸べる手の動きが凄く綺麗で見とれてしまいました。
あと、お母さん役なのに出て来るだけで場が華やぐのはさすがです。
輝きがあって確固たる実力もありお歌も上手。やっぱり好きだな。
私は娘役はお歌が上手な子が好きなので和音美桜ちゃんは好みのど真中です。
はやくもっと真ん中の芝居が見たいです。

ほっくん主演の『THE SECOND LIFE』...ヒロインなのよね。
はぁ〜。


そして
チギ太から余裕の空気が漂っています。

余裕=芝居を楽しんでいる雰囲気

ラモン・カルドス@早霧せいな

さすが巨人の星(某野球漫画ではない)の宙組さん。
どう見ても本公演より確実に平均身長が高くなっているような気がします。
そのため、チギ太君は...
大きい下級生に囲まれて、大変な事になっていました。
しかし、そんなの慣れっ子なのか?埋もれる事もなく逆に目立ってました。

「アピールする力」で大きい下級生達より差を感じさせてくれました。

オープニングのダンスシーンではやっぱり1人弾けてる子がいると思ったらチギ太でした。ダンスが上手いとか下手とかではなく見せ方が上手い。確実に自分で発光する力を持っている。

酒場でイザベラ@アリスちゃんとせり上がって来る場面。うす暗闇の中、影が見える。その後、ライトがついて踊りだす。私は、らんとむさんのラモンしか見た事がなかったので、まずその爽やかさに目を奪われる。笑顔になると白い歯が眩しいよ。
大人っぽさはやっぱりちょっと欠けるけど「体操のお兄さん」みたいな雰囲気でローラ@すみれ乃 麗ちゃんとの絡みも違和感なく見れました。

ロドリーゴ@大ちゃんとの決闘シーンの殺陣も運動神経がよく機敏に観えて格好よく見えた。そして主演のフェルナンド@みーちゃん、ロドリーゴ@大ちゃん、2人に挟まれ銀橋に出るシーンでは凸凹凸になってました。銀橋に出る前に両サイドから2人に腕を組まれるシーンではそのまま「ヒョイ」っと持ち上げられてしまうのでは?と...心配になる。
でもココでも発光し続けるチギ太。

お祭りのシーンのあとローラが殺されて哀しみを表現するシーンやバルカ暗殺の後、フェルナンドの家でアドリブをかます時も感情がすべて顔に出て分かりやすい。ラモンという役は喜怒哀楽がはっきりしている為、発散系のチギ太には持て来いだったのかもしれない。
惜しかったのはフェルナンドの家を出てから、やっぱりアリスちゃんと並ぶと若さが際立ってしまう事ぐらい。フェルナンド@みーちゃんがエロい大人っぽいのでどうしても比べるとね...。
「愛してい〜る♪愛してい〜る♪」の歌は感情ものっていたし大きくはずす事もなくよかったと思った。
まだ、ほっくんのラモンを観た事がないけどラモンという役はやっぱりこの『バレンシアの熱い花』という演目の中で1番いい男に見える役だと再確認しました。物事の判断基準が1番正常だということもありますが1番「人に対する優しさ」を持って生きている役なのだと思う。

そして私はコレが見たい為に宙組新公を観に行ったと言っても過言ではない。
最後に芝居が終わってから今回の新公の長の和音美桜ちゃんが挨拶をする時、
絶対、チギ太は泣く
それを見る!

予想通りでした!
下を向き涙をこらえしかしこらえ切れなかったのか...
新人公演で初主演をして泣く姿は星組のしゅん君で見たけど新公卒業で泣く子。
それも主演ではなく後ろで、というのが見てみたかった。

自分の努力や仲間の努力の集大成を見せてくれた気がしました。
ありがとう、チギ太。

そして新公卒業おめでとう、宙組87期!

08/29 05:22 | 宙組/バレンシアの熱い花/宙FANTASISTA! | CM:0 | TB:0
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